うつ病症状

うつ病性障害に治療にとって、周囲に人たちの協力は欠かせません。
しかし、それが時に、大きな治療の障害になることもあり、注意しなければなりません。

〜うつ病性障害は早い段階に専門医による適切な治療を受ける事で、必ず完治する病気といわれています〜

うつ病医療の実態3

うつ病性障害の実態について、前項では患者側の問題について書きましたが、引き続いて「うつ病治療の問題点」について考えたいと思います。「相談しづらい空気」のほかに、どのような問題点があるのでしょうか。世間一般の「なんとなく」といった雰囲気ではなく、ここでは、医療側と患者側、双方の立場から見た問題点を考えてみたいと思います。


周囲の人の問題点

うつ病性障害を早く完治させたいと思うのは、本人は当然のことながら、身近に接する人達にとっても切実な願いではないでしょうか。身体的な疾患も同じだとは思いますが、心因的な疾患では、それを患った当人の印象が、まったく違ってしまい、元気に過ごしていた姿を知る人達にとって、その覇気なくため息を付く、その人の姿を見るにつけ、言いようのなく悲しい気分に捕らわれてしまうようです。そういった姿を見た家族や友人が、つい言ってしまうのが「がんばれ」「しっかりしろ」「元気を出せ」などの励ましです。

しかし、こういった善意の励ましが「うつ」を患う本人にとっては、自分自身を追い込む切っ掛けになってしまいます。「遠くへ行きたい」「どこかへ逃げたい」といった思いを強くしてしまうのは、自ら命を絶つ危険の高まりを意味します。身近にいる家族にとっては、症状の改善の見られない状況が歯がゆく、「いつまでも甘えていてはダメだ」「こんな事で、これから先どうするんだ」「いい加減に、どうにかならないのか」といった言葉が口をついてしまうケースもあるようですが、こういった強い言葉で症状が改善することは決してありません。「うつ」に苦しむ人にとっては「命を絶て」といわれているのと同じなのです。

そういった、意味からも周囲の人の軽率な言葉が回復を遅らせ、治療の妨げになることも少なくありません。うつ病性障害と良く理解して、「直接的な言葉は極力避け、じっくり、時間をかけて、静かに話しをしてみる」といった姿勢が基本になります。


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