うつ病症状＠

これまで、医療・患者・周囲の人、それぞれの抱える問題点についてお話しました。これら、全ての問題点がクリアされれば、間違いなく「うつ病治療の新時代」といって差し障りないのですが、早急に、それを望むには、まだ、課題が多すぎるような気がします。

そんな中で、最も改善が可能なのは「うつ病性障害」を患っている、患者さん本人の問題点ではないでしょうか。医療側や周囲の人達の体質を変えるのは、正直、大変だと思うのですが、本人であれば、その心がけひとつで治療の障害となる、いくつものリスクを回避できるように思うのです。

完治への第一歩の前で躓かない

患者さん側の問題点として、特に治療の障害となり、早期回復を遅らせてしまう対応というのがあります。それは、医師が然るべき、検査の結果、「うつ病」という診断を下してにも関わらず、その「うつ病」という病名を受け入れない対応です。

「うつだなんて、会社や家族に説明できない」「精神病なんて、とんでもない、あるはずがない」といった気持ちは分かりますが、うつ病と診断されて以上、いくら、それを否定しても、それが覆る訳でも、完治する訳でもありません。治療に向けての第一歩は、自分が「うつ病性障害」であることを受け入れ、家族や周囲の人たちと共に完治に向けての協力体制を築くことから始まるのです。

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