うつ病症状

日本人の特徴的パーソナリティとして、うつ病を受け入れられない人の気持ちを前向きなものにし、
治療に専念させるのは医師の技術ともいえます。

〜うつ病性障害は早い段階に専門医による適切な治療を受ける事で、必ず完治する病気といわれています〜

医療側の説得する技術

治療の効果を半減させ、時にはさらなる悪化を起す切っ掛けにもなる、「うつ病性障害」だとの診断を受け入れられない、患者側の問題点について、前項では書きました。

しかし、「この患者が診断を受け入れない」事実を医療側からみた「問題点」として捉えることもできます。医師はやはり、「うつ病である事実」をしっかりと患者さんに説明でき、また、理解させ、受け入れて貰うといった手段を技術として確立し、経験の中で身に付けていなければならないのではないでしょうか。


恥を恐れる民族的バックボーン

日本人には精神面での弱さを恥として隠し、根性論や精神論に置き換え、片付けてしまう気質があります。精神面での弱さを隠したがること自体が、しかし、民族的なメンタル面における弱さの裏返すしとも取れ、日本人が「うつ病」に掛り易いといわれる理由のひとつでもあるのです。

うつ病性障害についても、これは「こころの病」である訳で、これを恥と捉え、「こころが弱い」「しっかり、しなきゃいけない」といった自分自身の思いや、家族や会社といった周囲の人たちにも、そう思われるのではないか、という強迫観念を多くの日本人は自然な感性として持つと考えられるのです。

ですから、「うつを受け入れられない」人が一定数、現れるのは民族的な傾向からも仕方のないことで、それを診察・診断する医療側は、そのことをある程度、想定した上で、適切な対処を講じなければならないと考えられるのです。


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